The Frontier of International Japanology: The Power of Popularity, Language, and Monogatari
Edited by Lin Li-ping
- PublishedApril, 2013
- Binding精裝 / 21*15 / 230pages / 單(黑) / 日文
- Publisher國立臺灣大學出版中心
- SeriesJapanese Studies Series 2
- ISBN978-986-03-6607-5
- GPN1010200720
- Price NT$600
- Paper Books San Min Books / wunan / books.com.tw / National Books / iRead / eslite / TAAZE /
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二十一世紀の初頭、ダグラス・マグレイ(Douglas McGray)氏によって提唱された「GNC」が火種となり、「クールジャパンブーム」が起こり、日本の映画、アニメ、ファッション文化が「ソフトパワー」として世界から注目されるようになり、それにかかわる研究動向も注目されている。本書は、現代日本のソフトパワーに焦点を当てながら、日本学の研究対象とした理論的・実践的研究事例を提示し、「流行・トレンドの力」、「ことばの力」、「物語・ストーリーの力」をキーワードに、日本のポップカルチャーの受容問題、言語学習、物語研究に関する議題を取り上げ、その課題と可能性を探り、国際日本学の最前線の動きを追う。
二十一世紀初,道格拉斯.麥格雷(Douglas McGray)的「GNC(Gross National Cool)」掀起了酷日本風潮(Cool Japan Boom),日本的電影、動畫、時尚文化等「軟實力(Soft Power)」引起了世界的關注,與此相關的研究動向也受到矚目。本書聚焦於此,將這種現代日本軟實力作為日本學的研究對象,介紹理論性、實踐性的研究事例,並以「流行、趨勢的力量」、「語言、言語的力量」、「物語、故事的力量」為關鍵字,對日本流行文化的受容問題、語言學習、物語研究等議題探索相關的研究課題與可能性,與讀者共追國際日本學研究的最前線。
【目次】
目次
序章 ................................ ..... 林 立萍
Ⅰ 流行・ことば物語による国際日本学研究の最前線
第一章 偽物の倫理 ―「鉄腕アトム」をめぐって 宮本大人
第二章 表徴としての〈かもめ〉文学的意味 ― 杜甫から中島みゆきへ ― 太田 登
Ⅱ 流行・トレンドの力
第三章 世界は、 あなたちの もあなたちの―『ノルウェイの森』から見た中国大陸の文学 生産体制の転換 ― 孫 軍悦
第四章 「オタク」から五徳厚(ドッ)へ: 韓国社会における日本オタク文化の受容をめ ぐって 金孝眞
Ⅲ ことばの力
第五章 アニメ等の視覚資料台湾における日本語教育 に与える影響対す考察 謝豐地正枝
第六章 アニメに見られる日本昔話の語彙 アニメに見られる日本昔話の語彙 林 立萍
Ⅳ 物語・ストーリの力 物語・ストーリの力
第七章 漱石の初期小説にみる「トレンディ女性」像 ―彼女ら の運命を追いなが― 范 淑文
第八章 内面としての物語 ―夏目漱石 夏目漱石 、村上春樹 、そして 、そして 、そして 、そして 「ONE PIECE 」 ― 横路明夫
跋文: 第一回日台アジ未来フォーラムを振り返っ て 今西淳子
『日本学研究叢書』刊行に際して 編集委員長 徐 興慶
台湾大学が戦後に旧台北帝国大学から受け継いだ日本研究に関する文献は、膨大かつ貴重なものであった。そして日本研究は長い歴史と伝統をもつ。この度、21世紀のグローバル化した新時代に日本学研究の潜在力を喚起するために、台湾大学人文社会高等研究院「日本、韓国研究統合プラットホーム」の発足を契機に『日本学研究叢書』を出版する運びとなった。
さて、東アジアという枠組みで見渡すと、日本、中国、韓国などの国で展開した日本研究は、それぞれに特色のある内容を保っているが、台湾における日本研究は実績があるものの、とりわけ、人文と社会科学分野でクロスした対話は、必ずしも十分とは言えず、むしろ欠如しているという現状にあると言えよう。
そうした現状に照らして、本シリーズの刊行は、「人文と社会の対話」というキーワードを問題意識として、共通性と相異性の諸相を明らかにした研究成果をまとめ、次の四つの目的を遂行しようとするものである。
(1)人文社会科学分野における台湾の日本学研究を統合、強化すること。
(2)新たに「日本学研究」の学習環境を切り拓き、若手研究者の養成を深化させ、学際的、国際的な方向への発展を期すること。
(3)日台両国の関連研究機構と緊密な連携を促進し、東アジアにおける日本学研究の構成を積極的に推進させ、国際共同研究の達成を目的とする。
(4)世界における日本研究の成果を生かし、台湾独自の特色ある日本学研究の発展を確立すること。
本書は台湾大学の「日本学研究叢書」の一冊として、東アジアの伝統文化および伝統的価値を深く掘り起こすだけでなく、国際日本学研究の最前線に立ち、流行・ことば・物語の力をめぐる新たなサブカルチャー研究を切り拓いた貴重な成果を見せ、新しい視点と方法の展開を示唆し、台湾における日本学研究の発展に大きく寄与するものであることは特筆されよう。
本シリーズは、国境を越え、学問的領域を越え、学術の国際化を図るために、台湾では初めて日本語による単行本の出版を試みたものである。今後も、さらに高度な研究成果が本叢書から創出されることを願っている。
2013年1月15日